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概要 |
anaphoric islandとはPostal(1969)が指摘した先行詞と照応表現のあいだの照応関係を不可能にする領域のことである。そして,照応表現の先行詞がそうした領域の中にある関係はoutbound anaphoraと呼ばれる。本来, Postal自身は統語的観点からdo soによる語中の要素の照応は不可能であるとする。しかし,Ward, Sproat and Mckoon(1991)では...心理言語学的実 験をもとにdo itによる照応であれぼ語用論的に容認できると主張しており,さらにCornish(1986)ではdo soによる照応の例が見られる。本論文では,照応形do so, do itの談話における意味的特質を考察することによって,do itによる指示ではanaphoric islandからの要素の取り出しが可能であり,do soでは不可能であるとは一概に言えないことを説明し,2つの照応形が現われる環境を探ることが目的である。do soが指示する行為は行為のタイプであり,談話において背景としての位置に現われる。一方,do itは特定的の行為を指示し,行為の達成までも指示の領域に入れる。続きを見る
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