<紀要論文>
魯迅と夏目漱石 : 社会批評及び文明批評の受容と相違
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概要 | 文明批評的性格を有する初期漱石の小説は、魯迅の文学創作にも影響を与えることになるが、二人は教育から文学への転向という同様の道を選択する中で、共に社会批評或いは文明批評による社会の変革を企図したのだった。むろん両者の批評は、政治的立場や思想傾向等の点で鮮明なる対比をなす。漱石の批評は“金銭”“堕落”“現代文明の病”といった問題に重点を置いたが、魯迅の方は政治及び時事、劣悪なる国民性や伝統の弊害等の問...題を剔抉した。また漱石は洋の東西異なる価値観の狭間に動揺しつつ、最終的には東洋的なる“則天去私”の境地に辿り着くが、魯迅は西洋的先進文化の観点から一貫して中国の伝統文化を批判したのである。その後漱石は種種の要因から次第に批評の筆から離れることになるが、魯迅は逆に専業(プロ)批評家へと歩みを進め、“創作”から独立した“現代的雑文”という中国における新たな批評ジャンルを確立するに至る。異なる時空の下、両者は如何に思索しそれぞれの文学を如何に構築し得たのか、小論は“批評”という新たな視点から分析を試みた。続きを見る |
目次 | 1、漱石文学的文明批评及对鲁迅的影响 2、批评重点、政治立场与价值观念等的差异 3、鲁迅的超越:“批评家”的自觉与“批评”的独立 |
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登録日 | 2018.05.08 |
更新日 | 2023.11.01 |