<紀要論文>
働くことの意味に関する国際比較研究 : 5カ国の大学生の比較

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概要 The Studies on the Meaning of Work (1982, 1991) pointed out that the younger Japanese labour force came to attach less importance to their work during the '80. In this study, we examined university st...udents' attitude toward their working life. The respondents were 1,678 students in Australia, China, Denmark, Taiwan and Japan. The results showed that the work centrality score (WCS) of the Japanese students was not higher than that of the students in other four countries, and they attached more importance to their leisure. Furthermore, we reported and discussed the related data of the students' work definitions, societal norms about working, work values and lifestyles.
本研究は、MOW国際比較研究の一環として、日本・台湾・中国・オーストラリア・デンマークの大学生の“働くこと”に対する意識・態度を比較したものである。調査対象者は、各国の大学生1678人であった。主要な結果は、次の通りであった。(1)日本の学生の「仕事中心性」は、5カ国の中で低いほうであり、最も高かったのは中国の学生であった。また、日本の学生がレジャーを最も重要と考えている点は、他国の学生と比べて大きな特徴である。(2)働くとに対して、中国の学生は、日本の学生とは違ったイメージを抱いている。すなわち中国の学生は、働くことを社会貢献として捉えているのに対し、日本の学生は、自己に課せられた仕事として把握している。(3)中国や台湾の学生は、“働くことは義務であり、人は働いて社会に貢献すべき”という義務規範を強く支持している。一方、日本の学生は、権利規範を支持する度合いが強く、職場の確保や教育・訓練は、社会や雇用者側によってなされるべきであると考えている。(4)いずれの国の学生も、働くことから得られるものとして、「必要な収入」や「興味・満足感」に高い価値を与えている。中国の学生は、他の4カ国の学生よりも「社会貢献の手段」として価値づけている。(5)仕事と余暇の関係について、日本では、“余暇のための仕事”と考える学生の割合が、“仕事のための余暇”と考える学生の割合を上回っている。また、“趣味に合った暮らし”を望む学生の割合が、他の4カ国よりも高い。(6)職業選択の基準として、日本・台湾・中国では“適性”を重視する学生が多い。日本の学生は“やり甲斐”を重視する者も多いが、仕事(職業)に対して、明確な目標や期待を持っている学生は少ない。本研究の結果から、とくに日本と中国の学生の間で、“働くこと”に対する意識に対照的な違いが見いだされた。今後は、両国の学生の意識の構造について分析を進めていく必要があろう。
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登録日 2010.05.18
更新日 2018.08.31