<紀要論文>
在日フィリピン人労働者の受診行動に関する研究

作成者
本文言語
出版者
発行日
収録物名
開始ページ
終了ページ
出版タイプ
アクセス権
JaLC DOI
関連DOI
関連URI
関連情報
概要 To determine local access to medical care among Filipino migrant workers in Japan, qualitative and quantitative study was conducted in Greater Tokyo Area. The result of qualitative analysis points out... 7 factors as barrier of access, while 3 factors were found as promoter of access, while 3 factors were found as promoter of access. By multivariate analysis, sex, length of stay in Japan, and number of social support networks were found as a predictor of access. However, health insurance status was not a predictor of access.
本研究では、受診を断念した経験を持つ者も対象者に含め、受診行動の促進/抑制要因を質的研究法をもって明らかにした。また、受診行動に関する要因を統計的に明らかにした。その結果、質的研究法を通じて、受診行動を抑制する要因は「自分の症状を説明しにくいこと」「健康保険に加入していないこと」「病院についての情報がないこと」「健康よりも仕事を優先していること」「身元保証人に付き添ってもらえないこと」「警察に通報されるおそれがあること」「忙しいので病院にいけないこと」の7項目があげられた。また、受診行動を促進する要因としては、「職場の上司が付き添ってくれたこと」「健康保険に加入していること」「日本語のうまい同国人がいたこと」の3項目があげられた。受診行動に関連する要因としては、男性に比べ女性で、また滞在年数の短い者に比べ長い者で、それぞれ受診行動が有意に高かった。また、いかなる支援ネットワークも持たない者は、受診行動が有意に低かった。従って、外国人労働者を救済する医療制度の整っていない現時点では、支援ネットワークを充実させることが、受診行動を促進させるためにもっとも効果的であろうと思われる。
続きを見る

本文ファイル

pdf KJ00000075183-00001 pdf 1.02 MB 1,490  

詳細

レコードID
査読有無
地域
ISSN
NCID
タイプ
時代・年代
登録日 2010.05.18
更新日 2020.10.15

この資料を見た人はこんな資料も見ています