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今日では専門家以外ではほとんど言及されることのないティソの『オナニスム』は18世紀においては、医学書としてほとんど考えられないほど売れた国際的なベストセラーであった。その爆発的な売れ行きの背景に、性という領域までも含めての管理を志向する近代資本主義の発展を読み取ろうとする歴史家も少なくはない。ただミシェル・フーコーはそうした分析の成果を踏まえながらも、諸研究が見落としている点に注目しながら、新たな...権力支配体制をさらに緻密な形で明らかにしようとしている。確かに、ティソの著作などが引き金となった反オナニスム運動に注目するフーコーの分析は新たな方向を開いていった。しかし、フーコーはそうした運動を重視しながらも、ティソの作品を十分な形で読み込んだわけではなかった。この論文においては、ティソの『オナニスム』を中心にして、そのテクストがいかなる言語戦略で論述を展開していったかを分析する。そこに現れる言語の動きが、19世紀以降の医学論文などと較べると、いかに独特なものであったかを明らかにし、18世紀における知のあり方を考えていく。show more
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