<紀要論文>
金属の照射損傷(ボイド)と陽電子消滅計測
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概要 | 純鉄試料に高温で種々の粒子線(電子,プロトン,Niイオン,中性子)による重照射を行いボイドの発生,生長を観察した.著しい特徴は粒子の種類によってボイドの発生までの潜伏ドーズが異なること,又発生する温度域が異なることである.これは単純なボイド核発生のモデルでは説明が困難であり,カスケードの効果を直接取り入れて初めて可能になった.このような解析は核融合炉材料関発で問題になっている照射のシミュレーション...則の確立に不可欠である.ボイドの形成過程の解析にとって原子空孔の移動エネルギーは最も重要なデータの一つであるが,ステンレス鋼を低温電子線照射しその等時焼鈍過程を陽電子消滅寿命測定法により追跡し空孔の移動開始温度を250℃と決定することに成功した.又陽電子消滅法はボイドの表面状態の良い検査手段であることが中性子照射したニオブにつき判明した.400 appmほど酸素を含んだニオブのボイドは極端に狭い角相関曲線を与えることがわかり焼鈍効果,測定温度効果等が調べられた.狭い幅はポジトロニウムの形成によるものと解釈される.ボイドの表面のボテンシャルの状態をポジトロニウム形成の関係について議論された.続きを見る |
目次 | 1. はじめに 2. ボイド形成の照射粒子依存性 3. 陽電子消滅寿命測定法と316SS中の空孔 4. ニオブ中のボイドとポジトロニウム 謝辞 |
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登録日 | 2022.01.18 |
更新日 | 2023.03.04 |