<紀要論文>
三次元境界層流の線型安定性
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概要 | 壁面近くに比較的強い二次流れを有する,ある種の三次元境界層流の線型安定性を問題にし,特に,この種の流れの遷移現象を支配するものとして興味がもたれている,壁面に対して静止した stationarymodeの不安定攪乱の実体に,より満足な「説明」を与えることに主眼がおかれる この安定問題は,局所平行流の仮定を拡張し,さらに二~三の妥当な近似を導入すると,個々の攪乱に対して,その伝播方向の主流の速度成分を...“平均流”とする通常の Orr-Sommer-feld固有値問題を解けばよいことが知られている. 当面の三次元境界層流に関して考えられるさまざまな‘‘平均流速"分布のうち,実験結果との関連において特に興味があるのは,その分布の変曲点が,丁度, 流速=zeroの点と一致する, 1-プロフィルと呼ばれる分布である.ここでは, 1-プロフィルとそれに近い二~三の“平均流"プロフィルに対して,数値解法を併 用して固有値方程式を解き,攪乱の位相速度 (er), および成長率 (Ci) を波数 (a) と Rey-nolds数 (R)の関数として求めた. この計算により初めて明らかにされた重要な点は,不安定領域 (R>R.,,.)において,それぞれの R 数に対して二つの stationarymode (cr=O) の攪乱が存在することである:一つは,非常に小さな増幅率 (aci) を持つ, ほぼ中立攪乱ともいうべきものであるのに対し, 他の一つは, 増幅率が大きいのが特徴で, その波数は比較的小さい. 自然条件のもとで観測される stationary mode の攪乱一ーそれは増幅率の最も大きなものを意味する一が前者の攪乱であるとする通説に反し,後者の攪乱の方が,観測結果に対してより妥当な「説明」を与えるように思われる続きを見る |
目次 | 1. 序論 2. 問題の記述 3. 問題の解法 4. 計算結果及び検討 5. 結語 |
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登録日 | 2022.01.18 |
更新日 | 2023.03.08 |