<紀要論文>
u^<27/7>, u^<-23/7>の数表 : 補遺 その3
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概要 | MILLIKANの方法による定常状態の乱流境界層の近似計算を更に簡便にするためさきに作製, 発表した"u^<27/7>, u^<-23/7> (u=0.500~1.500) の数表" (所報, 第5号, 昭和29年) を使つて計算を実行した. 1) 滑らかな板に沿つて直線的に加速される簡単な2次元流速分布の2種類を仮定し, 各々について, 上記の数表を用い, 数値積分によつて境界層の厚さを計算した.... その際, 板に沿う無次元座標の刻みΔxを充分細かにとれば, その結果がMILLIKANの公式を直接厳密に積分して得られる値と殆ど完全に一致することを示して, 同上 (補遺 その2) (所報, 18号, 昭和36年) に引き続き, 間接乍ら, 数表の検算の1部に資した. 2) 上の2つの場合について, Δu_1=Δx/2をいろいろに変えて計算を行ない, Δu_1=0.24に到達するまで, 境界層の近似計算に含まれる数値積分の精度が実用的にはほゞ充分に保たれることを証明した. 但し, u_1は無次元速度, Δu_1はΔxに対応するその刻みである. 更にこの結果をもとにして, 一般の流速分布 (加速) に対して境界層の計算を実行するに当つても, 適当なΔu_1の大きさを容易に定め得ることを示唆した. 3) 上の加速分布の1つについて, 排除厚, 表面摩擦応力, 及びパラメータI'を板に沿う各点で計算した. 更に加速領域に於けるMILLIKANの方法自体の精度を吟味する目的で, HOWARTHの方法 (Proe, Roy, Soc, 1935), とSQUIRE及びYOUNGの方法 (R. & M., 1937) との両者を使つて同じ諸量を計算し, MILLIKANの方法が他の2つのほゞ中間の値を与えることを示した. これは唯1つの比較計算例に過ぎないが, その結果が一般的であるという仮定に基ずいて, 加速領域に対して, MILLIKANの方法が概ね妥当な数値を与えるであろうという予想を述べた. 4) 附録, その1に於て, 加速領域と減速領域とを交互に持つ流れの例として, 板に沿つて正弦波型で変化する速度成分を一様な基本流の上に重ね合わせて生じる定常な流れの場を観察した. その様な速度分布のもとで発達する乱流境界層の厚さを数表を利用して計算し, 速度分布に於ける波型の攪乱が境界層に及ぼす影響を論じた. 同じく, その2に於ては層流境界層に対して同じ問題を取り上げた.続きを見る |
目次 | 1. 序言 2. 流速分布 3. 境界層 (その1 厳密な積分) 4. 境界層 (その2 数値積分) 5. 境界層 (その3 運動量厚, 表面摩擦力, I') 6. HOWARTHの解法 7. SQUIRE及びYOUNGの解法 8. 3つの解法の比較 9. 結語 附録 |
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登録日 | 2022.01.18 |
更新日 | 2023.03.04 |