| 概要 |
マダケを材料として竹稗部位による維管束数の変化を測定して,その変化を生ずる原因を確めるために,節の部分における維管束の配列状態を肉眼的及び顕微鏡的に観察した.本研究において確め得られた事項は次の如し.A,節間部分の維管束数は根本から上方に向つて緩慢に増加し,第3節間附近で最大値に達した後に緩慢に減少するが,第7節開附近から急激に,又第25節間附近からは再び緩慢に減少する。(第1,2表,第1図参照)...維管束は節間部分では竹稗の軸に平行して通直に配列して居るから,維管東数が竹稗の部位によつて変化する原因は節の部分における維管束の配列状態にある。B.節の部分における維管束の配列状態.(第2,3図参照)1.維管束は節の下方から上方に幾分外側或いは内側に彎曲するが通直に走る。2,維管束は筍皮に入る.(Plate 1, Fig. 1参照)3.維管束は枝に入る。(Plate 1, Fig.2,4 ; Plate 2, Fig. 1, 2 参照)4,維管束は一旦隔壁に入つて大部分は不規則に走り,再び出て行く.(Plate 1, Fig. 3; Plate 2, Fig. 5 参照)a,上方の節間部分に入る.(Plate 2, Fig. 4参照)b.枝に入る。(1)数個の維管束が乗になって隔壁上側を稗壁に沿つて廻り帯状になつて枝に入る.(Plate 1, Fig. 2, 4; Plate 2, Fig. 2, 5参照)(2)枝着生部分附近では隔壁から直接枝に入る.(Plate 1, Fig. 2 参照)C.節の下部で数個に分枝する維管束がある.(第2,3図, Plate 2, Fig. 3; Plate 2, Fig.1~7; Plate 3, Fig. 1~4参照)D.節を通過する事によつて生ずる維管束の増加は維管束の分枝により又その減少は枝及び筍皮に入る維管束の存在によつて説明が出来る.続きを見る
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