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Jus naturae : methodo scientifica pertractatum Pars secunda, in qua agitur De dominio ac inde resultantibus juribus cumque iis connexis obligationibus

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概要 クリスティアン・ヴォルフ(1679年-1754年)は、ライブニッツの哲学から重要な影響を受け、数学的方法(科学的方法)によって哲学の体系(理論哲学と実践哲学)を演繹的に構成することに努めました。すなわち、演繹の方法によって、生活の細部に至るまでの、もろもろの概念や命題の一貫した詳細で壮大な体系、もろもろの真理の連関を追求しました。ヴォルフはラテン語による著作のみならず、ドイツ語による著作も著し、多...くのドイツ語の哲学用語を創出しました。そして、ライブニッツ・ヴォルフ学派と呼ばれることがあるように、多数の弟子を輩出し、ドイツ哲学の発展に寄与しました。また、プロイセン一般ラント法やオーストリア一般民法典などの法典の編纂にも影響を与えました。今回このホームページに掲載したのは、実践哲学のうちの自然法論についてのかれの主著といえる『科学的方法によって考察された自然法論』全8巻(1740年-48年)の全ページです。かれの自然法論は、17世紀から18世紀にかけて、とくにドイツにおいて隆盛であった自然法論のなかに位置づけられます。それは、幾何学的方法と体系性、人間学――人間はなぜ、また、どのようにして、社会を形成するに至るのか、人間はそもそもどのような欲求を持つのか、という問い――、そして、世俗化――今日の眼からすれば限定された範囲のものですが――、という三つの特色を持つものです。ヴォルフの自然法論はさらに、完全性の原理を基軸とする、権利・義務のすべてを包括する学問であり、また義務は権利に先行するということからすれば、「義務の体系」をなしている、ということができます。ときにかれの自然法論は、ドイツ近代自然法思想の最終到達点を示すといわれます。本著作は、ヴォルフの自然法論そのものを研究するうえで重要であるだけではなく、かれの国際法論を研究するにあたっても必要不可欠なものです。いまこのような形で本著作が公開されることを通じて、かれの自然法論や国際法論についての研究が内外でいっそう進むことが大いに期待されます。なお、原典として用いたのは、九州大学中央図書館が所蔵する「17―18世紀国際法史・国制史コレクション」のなかのオリジナル本です。(九州大学法学研究院教授 柳原正治)続きを見る
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登録日 2013.08.28
更新日 2021.03.09

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