ヨミ |
アオキ イサム
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編者 |
花田, 俊典
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スカラベの会
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データベース名 | |
人物詳細 |
1904(明治37)年生まれ。詩人。旧制八女中学中退。福岡県久留米市日吉町明治通の酒問屋の長男であった。長く療養生活を送り、晩年はカトリック(隠れキリシタン)の里として知られる福岡県三井郡大刀洗町今村に住む。1990(平成2)年頃、死去。野田宇太郎によると、「ヨーロッパ文学なども当時としてはひろく読んでいた理論家で、シュール・レアリズムがかった詩を時々発表」(「ふるさと随筆・あの町この道」) していた。丸山豊は「『街路樹』に参加し、前衛的詩人青木勇を知る」(「自筆年譜」)と伝える。多少奇矯なふるまいをすることもあったようだが、文学青年の仲間からは尊敬されていて、久留米の文芸誌「街路樹」(昭5・6~6・5、全11冊)の詩部門のリーダーであった。丸山と「日時計」(昭6)「流域」(昭8)と同人誌を出す。1934(昭和9)年、丸山豊・俣野衛・原田春海・野田宇太郎とともに「ボアイエル(母音)のクラブ」を結成する。日本語の5母音にちなんだもの。5名のなかでは、いちばんの年長であった。詩集に『酩酊』(私刊、1934・10、限定30部)、『どくじや』(私刊、昭11・9、限定50部)の2冊がある。牛島春子に「『街路樹』の頃と勇さんと」(『丸山豊と「母音」の詩人たちⅠ』野田宇太郎文学資料館ブックレット4、 1995・3)の回想文がある。【坂口 博】 「まあ お口の美味いこと/独りぽつちだなんて」(「接吻」) 「誰に抱かれて 眠つてるの」(「抱擁」) 以上2篇『どくじや』より
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関連情報 |
レコードID |
441432
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権利情報 |
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登録日 | 2013.08.16 |
更新日 | 2020.10.26 |