作成者 |
|
本文言語 |
|
出版者 |
|
|
発行日 |
|
収録物名 |
|
巻 |
|
開始ページ |
|
終了ページ |
|
出版タイプ |
|
アクセス権 |
|
JaLC DOI |
|
関連DOI |
|
関連URI |
|
関連情報 |
|
概要 |
本稿では、肥筑方言において使われる談話不変化詞「ばい」と「たい」の統語的位置が東京方言における談話不変化詞「よ」と「さ」及びオランダ語の方言である西フレマン語における談話不変化詞wèと同じであると提案する。Rizzi(1997, 2004)が提案するCP領域のカートグラフィー研究に基づき、談話不変化詞がCP領域内の最上部に位置するSpeech Act Phraseに基底生成すると議論する(Haeg...eman and Hill 2014, Murasugi 2012)。また、西フレマン語の談話不変化詞が示す三つの統語的特性が日本語(東京方言と肥筑方言)にも当てはまることを示す。西フレマン語と日本語(東京方言・肥筑方言)における談話不変化詞は、第一に、文末に二つまでは生起可能だが三つ以上が生起することは難しい。第二に、談話不変化詞は一定の語順でのみ現れる。第三に、談話不変化詞は文のタイプを決定するものではないが、文のタイプにより共起できるものとできないものがある(木戸・村杉2012)。日本でも談話不変化詞の意味と機能は方言によって異なるが、本稿は、談話不変化詞には少なくとも三つの統語的特性があり、その統語的特性は西フレマン語における談話不変化詞の統語的特性とも類似している点で、談話不変化詞が持つ統語的特性は通言語的に共通していることを示すものである。続きを見る
|
目次 |
1. Introduction 2. Syntactic Configuration of CP 3. Hichiku Dialect 4. Conclusion and Implications
|