<紀要論文>
九州大学の歴史的木製什器の保存と活用の新たなあり方にむけて

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概要 本報は、この約10年にわたり当館で取り組んできた、本学の歴史的什器の救済、保存、および活用に関する取り組みについて俯瞰し、救済した什器の今後の保存活用方策の可能性について述べるものである。まず、新たな保存のあり方として、個人や事業所等に什器を貸し出し、そこで使いながら保管してもらう「在野保存」を提案し、その実装にむけて必要と思われる要素を述べる。次に、什器を展示や研究利用することに加え、重複品等に...ついては資金化に供することの可能性について述べる。いずれにおいても、大学ならびに大学博物館がこのような取り組みをすすめるには、単に実務・実利を目的とするのではなく、対象とした什器をとおして、利用者(借用者・購入者)の学びや延長された博物館体験につなげることを主眼とすべきである。続きを見る
目次 1.背景
2.保管に関する新たなあり方の提案 : 在野保存
3.活用に関する新たなあり方の可能性 : 資金化
4. 運用においては、利用者の学びと幸福そして拡張された博物館体験を究極目的とすべし
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登録日 2020.03.13
更新日 2021.03.18

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