<紀要論文>
地方小都市のボランティア活動と「地域共生社会」 : 山口県熊毛郡平生町でのボランティア活動者実態調査結果から

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概要 本論では、地方小規模都市である山口県熊毛郡平生町の住民ボランティアへの社会調査結果をもとに、地域性を考慮した地域共生社会を形成するための手がかりを示した。分野を超えて地域の資源を統合し、「丸ごと」つながって課題に対応するという政策の構想に対して、住民ボランティアは自身の行動の有効性に疑問を抱き、孤立している実態も認められた。こうした状況に対応するためには、多様な活動主体と連携し、公私協働を実現する...ことが必要であり、そのための方法論が求められている。そして、ボランティア活動によって、支え手と被支援者といった関係に留まらず、地域住民が地域社会に組み込まれることによって、地域生活に対する将来展望への不安感を拭払することが期待される。しかし、住民ボランティアには属性や意識に一定の偏りが認められた。このことは、ボランティアと被支援者、またはボランティア同士の交流にとって有利である一方、ボランティア同士では声が出しにくいことや支援視点に偏りが生じる可能性がある。以上の点を踏まえると、全国規模で画一的に政策が施行されることで、地域ごとのボランティアの実態や課題が無視されやすいことが示唆された。続きを見る
目次 1 はじめに
2  山口県熊毛郡平生町の概況と調査概要
3 住民ボランティアの構成と活動の現状
4 住民ボランティアの福祉意識と福祉行動
5 まとめと考察

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登録日 2022.03.17
更新日 2022.03.17

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