<紀要論文>
公的債務が経済成長に与える影響に関する先行研究のサーベイ

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概要 本研究では,財政健全化と経済成長の両立が多くの国で重要な政策課題の一つとなっていることを踏まえ,国・地方自治体の公的債務の動向と経済成長との関係を分析した国内外の様々な研究をサーベイし,その主な特徴について考察する。その際,成長を阻害する要因が,債務を使った成長戦略や社会保障費等の歳出拡大による公的債務の拡大とどのように関連しているかに主な焦点を充てる。2節では,公的債務と経済成長の関係について,...ケインズ効果,非ケインズ効果ならびに過剰債務の観点から検証した実証研究を主に取り上げ,公的債務が成長に影響を与えるメカニズムについて多面的に検証する。3節では,財政の持続可能性の条件について論じた先行研究の概要をまとめる。4節では,景気循環と経済成長の関係ならびに,景気循環が生じる中での国・地方自治体の財政安定化の手法に関する事例を扱った研究を取り上げる。5節では,公的債務,福祉支出,経済成長の諸関係を扱った実証研究の特徴をまとめる。6節では,近年注目されている現代貨幣理論の概要をまとめ,その課題について検証する。最後に,7節では結論を述べる。続きを見る
目次 1 はじめに
2 公的債務と経済成長の関係についての議論
3 財政の持続性条件に関する先行研究
4 景気循環と経済成長の関係性についての先行研究
5 公的債務と福祉支出,福祉支出と成長に関する先行研究
6 現代貨幣理論(MMT)
7 おわりに

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登録日 2021.08.05
更新日 2023.11.15

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