<紀要論文>
平成「大恐慌型」不況 : 美光彦の新著の見地

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概要 佗美光彦教授による平成不況解明の書『「大恐慌型」不況』が刊行された。「現在の平成不況が深刻化する原因を一刻でもはやく正確に理解しなければならない」。「このような問題意識を基礎に,平成不況の原因を,とりわけ世界経済的枠組みの大きな変化の中で把握し,それをやさしく説明しようと試みた解説書である」。本書には,佗美教授の『国際通貨体制一ポンド体制の展開と崩壊』(1976年)や『世界大恐慌一1929年恐慌の...過程と原因一』(1994年)などの成果が融合された形で投入されたうえで,それを基準として解明された平成不況論が展開されている。その意味で,現状分析の書としてのみならず、経済学再入門の書としても好適のものと思われる。骨格的論理を整理・紹介し,多少の疑問を提示することで,学生諸君の討論資料としようとするものである。なお,ここで「学生」(student) というとき,通例に従って学部学生・大学院学生を想定しているが,「研究室」を指すのに米国でofficeを用い英国でstudyを用いる例に習って,その類語として「研究員」(student)を指すことを強いて除外するわけではない。(1998• 8 • 9)続きを見る
目次 鋭いフリードマン批判
現状分析の基礎の設定
景気循環形態の三類型
市場機能の典型と変質
平成不況の歴史的前提
平成不況の歴史的位相
一九七四~五年物価論
デフレ・スパイラル論

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登録日 2021.03.10
更新日 2022.02.18

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