<紀要論文>
韓国・台湾における自動車リサイクル

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概要 本論文では、「廃車解体段階でのリサイクル」に関する「適正処理」問題を、現象面として、①放置車両問題、②解体作業が引き起こす環境問題、③シュレッダーダスト問題の3つに集約し、韓国、台湾における現状と対応を考察し、日本のそれと比較した。韓国では自動車解体に古くから行政が関与してきたこともあり、自動車解体業者が自らの業界団体である廃車協会を運営し、登録抹消の手続きを行うことができるのは、大きな特徴である...。①放 置車両問題に関しては、考察対象国いずれもが問題をかかえており、日本よりも深刻であるとの指摘もある。デポジット制度は放置車両問題の有効な解決策として、多くの論者が導入を指摘しているが、台湾の資源回収管理基金制度は、その効果を発揮できてはいない。②解体作業が引き起こす環境問題に関しては、考察対象国いずれにおいても自動車解体業者の零細性と後進性が主因で、いまだ対応が不完全であり、大きな問題としてクローズアップされている。韓国では自動車解体業が政府への届出制となっている。台湾では資源回収管理基金制度に参画している自動車解体業者が全国に210 (2000年10月現在)あり、これらの業者は環境投資を行い適正処理を行うことを条件に、処理費用を受け取っている。しかし、韓国でも台湾でも、廃車は基本的には有価物(グッズ)であり、少しでも好条件(少しでも高価)で引き取ってもらえる業者へと流れる傾向が見られ、その結果不適正処理をする業者に廃車が流れてしまうという問題点が指摘されている。③シュレッダーダスト問題は、韓国ではまだ顕在化していない。台湾ではシュレッダーダストは埋立禁止となり、しかも焼却処理もままならず、目下シュレッダー処理に関して再検討を迫られている状態である。続きを見る
目次 第1章 韓国
第2章 台湾
終わりに

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登録日 2021.02.15
更新日 2022.02.18

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