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首羅山, 背景の宋人社会と禅宗化

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概要 首羅山とアジアの関係を示す物証の第1は山頂の宋風獅子2体である。毬(紐付き)を持つオスと子を抱くメスからなる獅子像は, 中国では当たり前にどこの寺にもあるが, 日本にはほとんど見られない。これを勧請した人物は中国人の可能性がすこぶる高く, かつ二世ではなく人生の前半を中国大陸で過ごした人物である。獅子は将来品であって, この山を信仰した宋人が搬入したと考える。また天仁二年(1109)銘のある経筒底...にみえる中国人名「徐工」と山頂にある中国産と推定できる二基の塔 (「薩摩塔」)も強い示唆を与える。近年薩摩塔形式の石材のいくつかが科学的分析され, その結果, 浙江省産出, 梅園石(寧波市鄞州区梅園郷梅錫村華興塘に現在の石切場がある)の化学組成に酷似すると報告されている。当時宋人は莫大なる富を所有した。平安時代から鎌倉時代にかけて, 箱崎や博多を拠点とする宋人が旺盛な活動をした。かれら宋人がいかなる経緯で首羅山を崇拝対象とするようになったのか。その背景を考えたい。続きを見る
目次 1. 筥崎宮と日宋貿易/2. 天台寺院/3. 久原の筥崎社領/4. 禅宗と日宋貿易/5. 幕府と禅宗と日宋貿易

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pdf 首羅山、背景の宋人社会と禅宗化 pdf 1.67 MB 2,905  

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登録日 2012.06.18
更新日 2023.11.24

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