<学術雑誌論文>
保育所での乳幼児の生活体験と自立 : 日常生活体験のプログラム化に向けて

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概要 保育所に預けられる子どもは、親が就労している時間帯は保育施設等で過ごし、その時間が長くなるとその分家庭での生活時間は短くなり、育ちの場が外部化され、家庭での子育ては親に代わって保育所での保育が広がり社会化される。これらの外部化傾向は家庭や親への支援が求められ、その対応策が保育所をはじめ各機関で少子化対策と共に進められている。また外部化は従来、家庭で行われてきたしつけ、生活様式、マナーなど補完的機能...にとどまらず、親の教育力、育児力をはじめ、子どもの育ち、生きて行くのに必要な生活力、生きる力の育成にまで及ぶようになってきている。このことは新教育基本法にも家庭教育の項目が新たに盛られ、また幼稚園教育要領・保育所保育指針などとも符号する。家庭教育、乳幼児の教育課題として子どもの育ちに対して幼少時代の自然・生活体験的学習の推進が家庭教育の外部化、発達環境の悪化で保育所の保育過程が重要視されている。本研究は、現在の保育所の実践事例を踏まえて、特に幼児教育の場でもある保育所保育を家庭教育の観点からも子どもの生活の場として捉えたい。その上でしつけ、子どもの自立、発達課題解決に向けての体験的学習の内容、過程、保育課程として自己形成につながる基本的生活体験学習の事例を提示し、現在の子どもの育ちの課題を一般的な生活様式、生活習慣の形成を保育所保育の視点から明らかにする。現在、子どもの生活に基づいた幼児教育は公的教育の外にあるが、子どもの育ちを見据えた生活教育(保育実践)が求められる。それには家庭と保育所の連携、親と保育者の相互の協働、合意など親の教育権の守護、子どもの発達保障、社会化に向けての視点などから、現在において家族構造、社会環境など視座においての新たな保育環境の整備、保育内容など子どもの生活を主体にした保育環境と、体験的な保育・学習が求められる。また家庭支援・子育て支援と保育所の役割は親や家庭の支援に重点がおかれ、日々の子どもの育ちへの発達支援・援助の対策は弱点のように思える。子どもの育ちを生活と教育を一体化した保育所保育と家庭教育との共同の視点からも子どもの日々の生活を保育・子育て環境、また保育者(指導者)の援助も包括して全体的に発達環境として検討する。続きを見る

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登録日 2011.08.23
更新日 2023.09.13

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