<学術雑誌論文>
コンピュータ支援診断(computer-aideddiagnosis : CAD)システムの開発

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概要 コンピュータ支援診断(computer-aideddiagnosis:CAD)とは,コンピュータの解析結果を「第2の意見(secondopinion)」として利用して診断を行う「医師による画像診断」であり,自動診断(computerautomateddiagnosis)とは全く異なる概念である.CADの概念は,1980年代にシカゴ大学の土井邦雄教授が提唱し,現在では世界中で研究開発が行われ,マモグ...ラフィによる乳がん画像診断,胸部単純X線写真とCT画像による肺がんの画像診断,大腸仮想内視鏡(CTcolonoscopy)による大腸がんの画像診断はすでに実用化されている.CADに期待されるものは,医師の画像診断の正確度の向上,医師と医師の問における診断結果のバラツキの減少,診断時間の短縮による生産性の向上などであり,特に集団検診を含む乳房や胸部画像診断,頭部領域のMRIのCADシステム,心臓領域のCADシステム,乳腺超音波画像診断におけるCADシステムなどにおいて大きな期待が寄せられている.また,高精細な等法的ボクセルを持つマルチスライスCTの実用化にともない,大量の画像データが発生する最近のCT検査の読影ではCADへの期待が高い.CADの定義は,単に「secondopinionとして医師の画像診断を改善する」という意味だけではなく,広義に解釈すると,高度な多次元画像処理や画像解析処理も含まれる.例えば,DSA(digitalsubtractionangiography)における血管系の走行や狭窄率の計測もCADの範疇に入り,すでに実用化されている.保健学科放射線技術科学専攻でもCADに関するいくつかの研究プロジェクトをスタートさせており,少しずつ成果をあげている.ここでは,われわれが行っている研究の中から,胸部画像診断におけるCAD,頭部MRA画像を用いた脳動脈瘤検出のためのCAD,拡散テンソルMRIにおける脳白質神経線維束の推定,胸部X線写真に対する患者自動判別について紹介する.続きを見る

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登録日 2012.06.04
更新日 2021.07.28

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