<学術雑誌論文>
メカニカルアロイング法により製造した高強度ニッケルフリーステンレス鋼の機械的性質

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概要 SUS304L(Fe-18Cr-11Ni合金)やSUS316L(Fe-18Cr-14Ni-2.5Mo合金)のオーステナイト系ステンレス鋼は,優れた耐食性および加工性を有するため生体用の構造材料として骨固定材や人工関節等に適用されている.しかし,これらのステンレス鋼にはオーステナイト組織を得るために多量のニッケルが添加されており,これが皮膚アレルギーの原因になることから,近年ではニッケルを使用しない...ニッケルフリーステンレス鋼の開発研究がヨーロッパを中心に盛んに行われている.ニッケルの代替として最も有効な元素は窒素である.窒素はニッケルと同様,オーステナイト安定化元素であり,約1%の窒素をクロム鋼に添加することでニッケルなしに上記のステンレス鋼と同様のオーステナイト系ステンレス鋼が得られる.また窒素は,ステンレス鋼の耐食性や強度特性を著しく高める作用もあり,高窒素オーステナイト系ステンレス鋼は,錆びにくい・強い・ニッケルフリーの3拍子を揃えた生体用に適した金属材料のひとつと言える.本稿では,メカニカルアロイングと呼ばれる一種の粉末冶金法(金属粉末を固化することにより金属バルク材料を製造する手法)により,単なるニッケルフリーの高窒素ステンレス鋼を製造するのではなく,金属結晶サイズ(結晶粒径)を従来材の10分の1以下にまで微細にして強度を飛躍的に高めた「微細粒高窒素オーステナイト系ステンレス鋼」を製造した例を紹介させていただく.続きを見る

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登録日 2012.06.04
更新日 2021.07.28

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