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概要 |
志筑忠雄によるオランダ語・文法学分野の著作「三種諸格」のテキスト成立をめぐる諸問題について考察を行った。第一に、泉屋家の畳の下敷きの一部から29葉の断簡として発見されたシーボルト記念館蔵「三種諸格」を分析したところ、破損部分を除いて、全ての内容項目が残存していることを明らかにした。第二に、諸本によって「三種諸格」や「三種諸格編」などと資料名に違いが見られるが、志筑忠雄「四法諸時対訳」を手掛かりに、...本来は「三種諸格」という題名であったことを突き止めた。第三に、志筑忠雄が、柳圃を名乗っていた時期の著作であることから、享和3年(1803)後半から文化2年(1805)2月の間に「三種諸格」が成立したことを指摘した。第四に、「三種諸格」の作成にあたって、志筑忠雄がセウェル『オランダ語文法』(Willem Séwel: Nederduytsche Spraakkonst.)や、「暦象新書」訳出の底本としたジョン・キール(John Keill)著、ヨハン・ルロフス(Johan Lulofs)蘭語訳『天文学・物理学入門』(Inleidinge tot de waare Natuur- en Sterrekunde.)などを利用していたことを解明した。続きを見る
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