<学術雑誌論文>
新たな癌免疫療法 : 制御性T細胞制御療法

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概要 制御性T 細胞(Treg 細胞)は, 基本的には自己抗原に対する免疫寛容, すなわち自己反応性リンパ球の活性化および増殖を抑制する機能を有する特殊なCD4+ T cell の一群である. 従って, 癌抗原の多くが自己抗原であることを考慮すると, Treg 細胞は抗腫瘍免疫を抑制し, 結果として腫瘍の増殖を促進すると考えられている. つまり, Treg 細胞は癌細胞に対する細胞障害性Tリンパ球(CT...L)誘導を抑制していると考えられる. したがって, 癌免疫療法の効果を高めるためには, Treg 細胞数あるいは機能を抑制する必要がある. 本稿では, Treg 細胞制御療法に焦点を当てた新しい癌免疫療法について述べたい.続きを見る

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登録日 2012.06.04
更新日 2021.07.28

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