<学術雑誌論文>
痛みの診療

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概要 痛みは身体の異状を知らせる警告信号の意味を持ち, 我々が生きていく上で不可欠な体験である. したがって, 痛みを主訴とする患者の診療に際しては, 身体の異状の有無を検索し痛みの原因を除去することが最も肝要である. 一方, 原因不明の痛みや原因は明確でもその原因が是正できない痛み, そして原因となる身体の障害の程度と痛みの強さや痛みによる障害の程度に大きな隔たりがある痛み, いわゆる慢性痛は, もは...や警告信号としての合目的性を持たず, QualityofLife(QOL)を低下させるばかりか侵襲となって生命を脅かすおそれさえある. そのため, この様な場合には痛みそのものをコントロールすることが治療上最優先される. 近年, 慢性痛のメカニズムとして, 侵害刺激の持続すなわち急性痛の放置による神経の可塑性が関与していることが明らかになり, 急性痛を症状としてのみならず一つの病態あるいは疾患そのものとして捉え, 急性痛においても原因の検索と同時に鎮痛を図り慢性痛の予防に努めることの重要性が強調されている. 本稿では, 急性痛, 慢性痛を問わず, ペインクリニックで行っている痛みの診療の基本的な考え方について概説する.続きを見る

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登録日 2010.12.09
更新日 2021.07.28

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