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概要 |
本稿の目的は韓国語大郎方言の名詞のアクセント体系を明らかにするところにある。本稿では,従前の研究で十分に取り入れられていなかった,語形成論的な観点,計量的な観点などといった新たな視座から,大郎方言の名詞のアクセントを詳細に照射した。語形成論的な観点では単純語/複合語を分離し,その結果,大郎方言の名詞のアクセント体系は,単純語という範囲では5型アクセント,複合語(名詞結合)まで含めるとn+2個( n...は音節数)の対立がある多型アクセントであるということを闇明した。計量的な観点では,各アクセント型の生起頻度を調べ,単純名詞では,次末音節(penultimatesyllable)にアクセントが置かれる<- 2系列〉の生起頻度が最も高いこと(つまり,<- 2系列〉がdefaultであること)を明らかにした。また,<- 2系列〉が多いという傾向は,音節数の増加に従ってより顕著になり,音節数nの値が大きくなればなるほど,次末音節にアクセントが置かれる固定アクセント体系に収束していくことも指摘した。一方,複合名詞の場合は,特にそのような傾向は見られない。また,世代による差についても簡単に言及し,長母音の崩壊, defaultの<-2系列〉への合流による固定アクセント化など,筆者が気づきえた点をいくつか指自商した。続きを見る
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