<紀要論文>
ジャーファーメンターによるメキシコイトスギ細胞培養とヒノキチオール生産

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概要 メキシコイトスギ(Cupressus lusitanica)の培養細胞は酵母抽出物などのエリシターの刺激によって高い生産性で細胞内外にヒノキチオールを生産することが報告されている.培養細胞を用いた植物二次代謝成分生産の実用化に適した液体懸濁培養条件を検討し,大規模化・自動化の可能性を検討するためにジャーファーメンターによる細胞培養とヒノキチオール生産を試みた.三角フラスコを用いた小規模な液体懸濁培...養系では,GamborgのB5培地を基本にした培地で良好な細胞成長とヒノキチオール生産がみられた.スケールアップのため同じ培地組成で撹拌式ジャーファーメンターとエアリフト式ジャーファーメンターを用いて培養を行った.エアリフト式では良好な成長率が得られたが,撹拌式では成長率は低かった.ヒノキチオール生産量もエアリフト式ジャーファーメンターではフラスコ振とう培養による系と同等であったが,撹拌式ジャーファーメンターでは低くかった.細胞培養では機械的ストレスの量と質が細胞成長と二次代謝物生産の両方に影響しているものと思われる.
Suspension cultures of Cupressus lusitanica cells on two kinds of jar fermentors were studied. The types of jar fermentors significantly affected cell growth rates. The growth rates of cells on the wing-stirring type fermentor and the airlifted type fermentor slowed down to one tenth and a half of the rate in flask-cultured cells, respectively. β-Thujaplicin production on the airlifted type fermentor showed the same level of flask-cultured, but it was inhibited on the wing-stirring type fermentor. Mechanical stress would be the most possible factor to be considered for the optimal growth and high β-thujaplicin production in large-scale cultivation of C. lusitanica cells.
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登録日 2009.06.16
更新日 2021.03.03

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