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概要 |
1980年代以降、「居場所のない子どもたち」のための居場所づくり活動を発端に、居場所の定義は次第に拡大され、現在では「全ての子どもたち」にとっての居場所の必要性が叫ばれている。その動向に取り立てて異論はないものの、その居場所の意味・役割が十分に議論されないままに、大人が盲目的に子どもの居場所を「つくる」現状があるのもまた事実である。そもそも子どもの居場所を大人がつくるということ自体、矛盾を孕んでい...ないだろうか。先行研究の「地域への繋がり」という着眼点に軸足を置きながら、子どもたちの営みの中から立ち現われる、地域に開かれた子どもの居場所の意味を探りたい。本稿では、筆者が8年間実践的研究として営み続けている子どもの遊び場「きんしゃいきゃんぱす」に着目し、彼らの生活世界をエスノグラフィックに描きながら考察を深めた。総合考察として、子どもたちがきんしゃいきゃんぱすを自分の(居)場所していくという自己化(ppropriation)のプロセスが導かれた。大人から「居場所を与えられる」という受身型の固定的な場所ではなく、子どもがその場を自分の場所にしていくという動態的な営みこそが、居場所形成の核であると考える。その居場所が、子どもたちの多様な関係性を切り結ぶ土台となり、時に遊び集団形成にも繋がれば、アンカーポイントの役割を果たす。また、子どもの主体的な遊びと地域の大人の文脈が重なったとき、そこに魅力的な関わりが立ち現われるのである。続きを見る
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目次 |
1.問題 2.目的 3.方法 3.結果と考察 4.総合考察
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