<博士論文>
コンピュータリレイテッドデザインの方法に関する研究

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指導教員等
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概要 コンピュータは情報環境に外在化した情報内容を、ユーザの選択的な求めに応じて可視化・表示することで、ユーザと情報内容の対話を可能にしたメディアであるといわれている。  CRD(Computer Related Design)は、このようなメディア的機能を備えた製品と情報内容を計画・具体化するために、ハードウェア、ソフトウェアの両面から問題をとらえて解決するデザインである。すなわち設計・生産の自動化...を目的として導入されたCAD/CAMシステムに対応して、3次元形状データを作成し、有効に活用してハードウェアをデザインする方法と、情報処理機能を備えた製品ソフトウェアのデザインを行うものである。  本論文はCRDの領域で実験的研究を行い、デザインプロセスを考察することでCRDの領域におけるデザイン諸要素を抽出・分類し、デザイン諸要素の問題解決を図るデザイン作業を構造化することでCRDのデザイン方法を求めたものである。  本論文の構成は5章からなり、第1章総論では本研究の全般について述べた。  第2章は「コンピュータによるデザイン支援」に関する研究である。  CAID(Computer Aided lndustrial Design)のデザイン方法では、3次元形状データ作成を中核としたデータの利用・展開方法として図形データや画像データの利用による技術文書作成や、多面体データの利用による3次元CGのレンダリングやアニメーションおよびNCデータの利用によるモックアップの自動加工方法を明らかにした。  CGによるデザインシュミレーションでは3次元形状データをデザインの創造段階に適用する具体的方法として、3次元CGを利用して可変的に形状と属性を変化させて表示させる方法を明らかにした。  CAIDのインターフェースデザイン開発では、デザイナにとって困難とされる3次元CADによる形状データ作成を容易にするためのインターフェースのデザイン開発方法として、工業デザイナが3次元形状を作成する思考プロセスを考察し、モデル化を図り、形状を容易に作成する操作フローと必要なコマンドを導きだし、3次元CADシステムのインターフェースデザインに適用した。  以上のように3次元形状データの有効な活用によるデザイン作業の高度化と効率化、およびデザイン作業で使用する3次元CADシステムのインターフェースデザインについてデザイン方法を求めたものである。  第3章は情報内容の構成と情報環境に外在化した情報内容を検索して表示する機能を備えた製品、すなわちユーザが情報内容を利用する際のメディア(Retrieval Media )製品デザインを対象とした「HCI(Human Computer lnteraction)のデザイン」に関する研究である。  空間映像による仮想空間とユーザのインタラクションでは、ユーザの移動経路モデル(パスモデル)を空間のデザインに取り入れることで、写実的である実写映像による空間の表示方法にユーザの求めに応じて映像を表示するような情報内容に選択的表示機能を与える方法を明らかにした。  カーナビゲーションシステムの操作性評価では、HCIのデザインにおいて、ユーザが機器を操作する際の認知的問題を抽出することで、操作性を良くするためのデザイン指標を明らかにした。  以上のようにメディア製品を介してユーザが接する画像情報空間のデザインと、メディア製品のソフトウェアデザインについてデザイン方法を明らかにしたものである。  第4章考察では、「コンピュータによるデザイン支援」と「HCIのデザイン」のデザインプロセスを考察することでCRDの領域におけるデザイン諸要素の抽出・分類を行い、デザイン諸要素の問題解決を図るデザイン作業を構造化した。  メディア(Retrieval Media)製品は、人間(Human)が情報環境(Infomation Environment)を利用する際に使われるもので、コンピュータによる情報処理機能を備え、ハードウェア、ソフトウェア両面で構成されている。デザイン諸要素としては、人間の認知的要素、メディア製品の機能的要素、情報環境の構成要素が、人間を中心とした階層構造をなしている。  第5章結論では、デザイン諸要素の問題を抽出して解決を図るCRDの一方法としてHIERM(Human lnformation Environment Retrieval Media)法を提唱した。 CRDにおけるHIERM法ではハードウェアデザインに関して、デザインを支援するための方法として3次元形状データ作成を中核とし、仮説生成?制作?検証からなる創造的なプロセスにおいてデータを利用・展開するスター型のデザイン方法を明らかにした。ソフトウェアデザインではユーザがメディア製品を操作する際の行動が十分理解できていないことから、ソフトウェアの動作モデルであるプロトタイプを作成することで仮説生成?制作を行ない、プロトタイプをユーザがテストすることで検証し、仮説モデルとユーザのメンタルモデルの一致を図る方法を明らかにした。  HIERM法は人間(H)と情報環境(IE)の間に介在するメディア(RM)をデザインするための方法であり、CRDのデザインプロセスで最も重要な創造の段階において、仮説生成-制作-検証を繰り返すことで、製品のソフトウェアとハードウェアを改善するデザイン方法であると確信する。続きを見る
目次 目次 総論 第1章 研究の目的 第2章 コンピュータによるデザイン支援 第3章 HCI(Human Computer Ineraction) 第4章 考察 第5章 結論 謝辞 参考文献

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登録日 2013.07.09
更新日 2018.01.17

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