<博士論文>
ブドウ糖投与による周術期糖代謝維持効率の評価

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指導教員等
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概要 全身麻酔中のブドウ糖投与に関するこれまでのわれわれの検討では、術後のインスリン抵抗性の増大がブドウ糖投与によって減弱されるという結果が得られている。そこで本研究ではその背景となる術後の糖代謝について、手術翌日のブドウ糖投与の一時的な中断がケトン産生を含め術後の糖代謝に与える影響を検討した。その結果、麻酔中のブドウ糖投与群と非投与群で有意な差を得た。そこで、麻酔中の呼吸商(RQ)を評価することで少量...のブドウ糖投与による術中の糖代謝状態を検証した。手術中にブドウ糖が投与されない場合には、ケトン産生およびFFA産生が亢進したことから脂質代謝が亢進していることが推察された。さらに、手術翌日の短時間のブドウ糖投与中断であってもエネルギー供給が断たれれば脂質代謝が亢進することが確認され、麻酔中に少量(平均150 kcal未満)のブドウ糖を投与することにより翌日の体内の総ブドウ糖の減少が抑制されていることも示唆された。また、麻酔中にブドウ糖投与を行わなければRQが低値を示すことが明らかになり、麻酔中のブドウ糖投与により手術中の糖代謝が維持されることが示唆された。これはブドウ糖投与を行わなければ短時間の手術でも軽度の低栄養状態が惹起され、生体内での糖代謝が大きく変動することを意味している。適切な栄養管理は損傷や障害の治癒を促進するだけでなく、合併症の発症を抑制するためにも重要である。十分な鎮痛により手術によるストレスをコントロールした状態では、血糖上昇を来さない程度のブドウ糖を麻酔中に投与することで、インスリン抵抗性の増大が抑制されるだけではなく、脂肪分解によるケトン体上昇を抑制し、糖代謝が安定して維持されることが示唆された。続きを見る
目次 発表論文 要旨 序論 第1部 術後のブドウ糖投与の一時的な中断が代謝に与える影響 第2部 麻酔中のブドウ糖投与が手術中の糖代謝に与える影響 総括 謝辞 参考文献

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登録日 2013.06.28
更新日 2020.10.09