<紀要論文>
農家管理による水田生態系保全を目的とした小型魚道の開発(Ⅱ) : モデル魚道による遡上効果の評価

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概要 本研究は,堰や落差工で分断された水路のエコロジカルコリドー機能を,農家や住民参加により保全,向上することを目的に,ラダー型魚道,フリュ-ム型魚道,コンテナ型魚道の実物大モデル(大平ら,2006a)を用いて,オイカワなど7種の淡水魚の遡上実験を行い,遡上効果を定量的に比較検討した.ラダー型魚道は,他の魚道よりも遡上種数と遡上率とも高く,特に保全対象種のオイカワとギンブナのエコロジカルコリドー機能とし...て効果が高いと思われる.コンテナ型魚道は,保全対象種のオイカワ,カワムツ類,ギンブナの3種が遡上していることから,エコロジカルコリドーの基本的な機能が確認された.フリュ-ム型魚道は,遡上種数と遡上率ともに高く,カワムツやバラタナゴも遡上するなど良好な結果であった.また,隔壁の取り付け角度を鉛直または前傾させることにより,流れの剥離や気泡流の解消が期待できることから,遡上効果の一層の改善が可能と思われる.オイカワは3タイプの魚道とも遡上率が高く,カワムツ類はコンテナ型魚道が効果的で,ギンブナはラダー型魚道が特に効果が高く,安定した早い流況を好むものと思われる.以上のことから,ラダー型魚道,フリュ-ム型魚道,コンテナ型魚道は,堰と落差工で分断された保全対象種のエコロジカルコリドー機能の保全,向上に効果が高いと思われる.今後は,灌漑期の水路に魚道を設置し,魚類の遡上効果を現地実験で確認するとともに,施設の設置による用水管理に及ぼす影響の評価を行う.
The objective of this study is to investigate the characteristics of aquatic animals, especially fishes in the irrigation and drainage channels, during paddy rice growing. There types of prototype fishways, which are ladder type, flume type and container, are modeled to observe the target fish, migration. Using small fishes named Oikawa Zacco platypus and Baratanago Rhodeus ocellatus, the suitability of migration is carefully evaluated. The main reasons for the fishes to migrate are considered to be the feeding and spawning. It was proved that proposed three types small-scale fishways are all effective for the target fishes to migrate.
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p229-236 pdf 2.13 MB 91  

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登録日 2009.04.22
更新日 2017.08.08