<紀要論文>
スポーツ行動の規定要因に関する研究 : その方法論的課題

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概要 今日,人はどのようにしてスポーツを始めるようになるのか,そこにどのような要因が関与しているのか,スポーツを実施するためにはどのような条件が必要なのか,人びとのスポーツ行動を規定する要因は何かといったスポーツへの社会化をめぐる問題は,スポーツ社会学における重要な研究課題となっている。わが国のスポーツ社会学は,実態調査を中心にして,多かれ少なかれこの課題にアプローチしてきた。最近は,各種統計手法が開発...され,体育やスポーツの研究分野においてもこれらが取り入れられるようになった。特に1970年代以降,これらの統計手法を適用した注目すべき研究がみられる。そこで本研究においては,わが国においてスポーツ行動の規定要因に関する研究として位置づけられる18の文献を取り上げ,そこにいかなる方法論的課題があるのかについて考察した。 すなわち,第1にスポーツ行動の捉え方について,第2に変数選択の問題について,そして第3にデータ分析の方法の問題について検討を加えた。研究の結果,以下のような点が示唆された。 1.スポーツ行動の捉え方に関しては,スポーツ行動自体よりも説明変数の選足の問題に注意が払われており,大部分の研究者が単に量的にスポーツの実施程度でもってスポーツ行動を捉えている。特に,対象者をスポーツ実施群と非実施群に分けてその違いを明らかにしたり,両面を判別したものが多い。従って,スポーツの内容や目的,種目,技術水準といった質的側面についてはほとんど検討されていない,,2.スポーツ行動の説明変数(要因)は,研究者の仮説,研究視点,枠組に基づいてアプリオリに選定されているが,説明変数選定のための体系的,理論的モデルが提供されていない。この点に関して,著者らは新たにスポーツ行動の説明モデルを提示した。 3.データの分析方法は,クロス分析,相関係数,数量化理論,重回帰分析,段階的群残差回帰方式,パス解析などが適用されている。なかでも,林の数量化理論第II類の適用例が最も多い。数量化理論は,操作的,機能的な統計数理モデルであり,変数やカテゴリー区分が異なると分析結果も異なるため,過度の一般化を行うには問題がある。続きを見る

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登録日 2009.09.10
更新日 2018.06.12