作成者 |
|
本文言語 |
|
出版者 |
|
|
発行日 |
|
収録物名 |
|
巻 |
|
開始ページ |
|
終了ページ |
|
出版タイプ |
|
アクセス権 |
|
JaLC DOI |
|
関連DOI |
|
|
|
関連URI |
|
|
|
関連情報 |
|
|
|
概要 |
前回の論文では、プロ・スポーツの成立形態をめぐって日・英両国の比較社会学的研究を進める場合、共通の基準・物差しになり得る名目的な定義を設定する必要性とその展開の可能性として、制度論的認識に基づく分析枠組みを構築する重要性を指摘した。そこで、本稿では、比較社会学的研究におけるスポーツの歴史的発展形態を研究する方法的論拠として、歴史社会学的方法の有効性を明示した上で、制度としてのスポーツおよびプロ・ス...ポーツの定義を試み、さらにスポーツ−プロ・スポーツへの発展形態を制度内的諸構成要素の変化と制度化の概念から特徴づけた。「制度」概念については、H. H. Gerth & C. W. Millsのそれを援用しつつ、その成立に共通する分析枠組みを外的制度との関連性をも含みながら設定し、まずわが国における戦前のプロ野球の成立に適用して、その諸特徴を分析してみた。英国におけるプロ・スポーツ成立のモデル・ケースにおいても、そのモノグラフは当然異なるが、同一の分析枠組みにしたがって記述、分析、説明され、その彼我の歴史的特徴を比較分析する可能性が示唆された。今後の課題としては、分析レベルにおける巨視性と記述レベルにおける微視性とを統合する新たな理論的可能性として「資源動員アプローチ(resource mobilization theory)」を適用し、分析枠組みの精緻化と規定要因レベルのパターン化を図ることが示された。続きを見る
|