<紀要論文>
小規模事業所で働く婦人の健康に関する調査研究(1) : 健康状態とその規定要因について

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概要 働く婦人の健康管理について検討するうえでの一助ともなればということで,小規模商工業に従事する婦人の健康状態とその規定要因について明らかにしてきた。分析結果の要約をすれば以下のようになろう。(1)小規模商工業に従事する婦人は,業種を問わず一般の家庭婦人の場合に比べて健康状態に対する自己評価が低い。(2)自分を非常に健康であると評価する者はあまり健康でないと評価する者に比べて,仕事での身体的・精神的疲...労を感じる者が少なく,スポーツや運動生活面および食生活面で健康的と思われる生活をしている。また,生活意識面でも事業所の売上げや生活環境,現在の生活に対する満足度は高い。(3)説明変数全体による外的基準の判別力を示す相関比はO.573であった。この値から,説明変数の有効性はある程度証明され,健康群と不健康群を判別することができた。(4)偏相関によって外的基準に対する変数の判別(規定)力をみたが,24変数のうち12変数が有意性を示した。特に「仕事での身体疲労」,「仕事・家事での運動量」,「生活満足度」,「事業売上げ満足度」,「仕事へのかかわり方」,「スポーツ・運動の実施程度」などは高い偏相関を示した。これらは,小規模事業所で働く婦人の健康状態を規定する有力な要因といえる。(5)カテゴリーの寄与の仕方については,仕事での身体疲労「感じない」「あまり感じない」,事業売上げ満足度「かなり満足」「満足」,スポーツ・運動の実施程度「週3日以上」「週1〜2日」などのカテゴリーが健康群に大きく寄与している。一方,不健康群には仕事へのかかわり方「従業員まかせ」,仕事での身体疲労「感じる」,仕事・家事での運動量「少ない」「やや少ない」,生活満足度「やや不満」などのカテゴリーが大きく寄与している。以上,働く婦人の健康に関していくらかの知見を得た。婦人の健康状態がよくなる方向で生活の態様を検討していかなければならないが,やはり積極的にスポーツや運動に親しんでからだを動かし,食事も欠かすことなくきちんととることが大切といえる。仕事時間や仕事へのかかわり方などの要因を制御することは困難であり一般論としては通用しないが,こうした健康状態に関与する要因との関連のなかで,日常生活を健康的なものへと変えていく努力が肝要であろう。続きを見る

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登録日 2009.09.10
更新日 2018.06.12