<紀要論文>
ダイエットと拒食症に関する社会学的一考察 : 消費する身体・コントロールする身体

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概要 本稿の分析はダイエットと拒食症の生成メカニズムを社会学的に分析することである。その際、従来語られるような、ダイエットが拒食症に発展するという図式とは別の説明図式を提案した。ダイエットとは「資本」が自己の自己差異化運動を存続させるために消費者に与える「差異」刺激によるものである。資本の消費者に対する広告による「差異」刺激は消費者に「他者の欲望」を欲望するという人間本来の性質があることを利用して行われ...ている。資本は人間のこの性質を利用することによって「流通過程」における危機を乗り越えた。これが一般に「消費社会」と呼ばれる社会状態である。一方、拒食症はダイエットと資本のこうした関係からは説明できない。拒食症の発生は人間が他者との関係を完壁にコントロール可能なものとしたいにもかかわらず、それが現実には不可能なことに原因がある。そして自己と他者のこうした非対称性は、人間(現存在)に「死の欲動」や「存在論的不安」といった人間本来の「危機」を顕現させる。拒食症者は「無」に向かう存在としての人間の本質を具体的な行動で示しているのである。続きを見る
目次 1 本論の目的 2 主語としての「資本」 3 売りの困難と消費社会論 4 ダイエットと自己の消費 5 拒食症(神経性無食欲症)発生のメカニズム 6 無重力の身体 7 まとめと展望

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登録日 2009.04.22
更新日 2017.01.25