<学術雑誌論文>
我が国における学校行事の成立と展開に関する考察-今日的な学校行事の枠組み及び機能の形成過程を中心に-

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目次 我が国の小学校,中学校,高等学校等の各学校において,学校行事は児童生徒への有効な教育活動とみなされ実施されてきた。第二次世界大戦後は,『学習指導要領』等で教育課程に位置付けられるようになり,実施の在り方も変化しながら今日に至っている。しかし,単に「学校行事」と言っても,立場や見方で随分異なってくる。今日の小学校,中学校,高等学校に勤務する教員であれば,教育課程編成上遵守すべき『学習指導要領』の特別活動の領域における捉え方を余儀なくされる。これが,学校関係者であっても保護者等,教職員以外の立場になると,参観日等が加わり,学校種が幼稚園等にまで広がると誕生会や栽培の収穫活動等も位置付けられる。また,学校行事の定義や概念についても確立されているとは言えず(1),第二次世界大戦前から戦後にかけての変化を踏まえた分析もほとんどなされていない。特に,学校行事の枠組みの捉え方の形成過程や,教育課程に位置付けられる上での学校行事の機能の形成過程を検討した研究は見当たらない。そこで,本稿では,学校行事の今日的な枠組みや,第二次世界大戦後の教育課程に位置付けられた学校行事の特質や働き,即ち機能はどのようなものかを検討する。そして,それらは学校行事の形成過程でどのように教育的な価値付けが成されてきたのかを考察したい。まず,学校行事の概念を,今日的な枠組みとして2点から整理する。なお,今日的な枠組みの事例として,例えば「各学校の実施時数が明確化された教育課程上の学校行事」の捉え方等も指摘される(2)が,本稿では後述する一般的な2つの捉え方を中心に論考する。1つ目は「学校の年間計画に基づいて折々に実施される教育活動」,即ち,計画的な学校の諸行事としての枠組みである。「教育的行事」や「学校の年中行事」,「『学校の行事』であり,学校で恒例としてとり行う催しごと」,「広義の学校行事」等,様々な用語で表現されてきた(3)。2つ目は「第二次世界大戦後の『学習指導要領』で小学校,中学校,高等学校の各学校の教育課程に位置付けられた学校行事」の枠組みである。さらに,第二次世界大戦後,教育課程に位置付けられた学校行事の特質とも言うべき「機能」が,どのように形成され,『学習指導要領』のどの改訂時期に登場し位置付けられたのか,その過程を明らかにする。これらの究明に当たり,第二次世界大戦期までは,『小学校事彙』をはじめとして,明治期から大正,昭和期における,個々の行事或いは学校行事全体の指導体系や実施の在り方に言及した種々の文献等を調査する。調査の主たる学校種の対象は小学校とした。また,大戦後は,小学校を中心とした『学習指導要領』の変遷を中心に,学校行事の特質としての機能が位置付けられた過程を明らかにする。

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登録日 2018.05.15
更新日 2018.07.11

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