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概要 |
製品の省エネ化と静音化のためには,製品に使用されるファンの高効率・低騒音化が重要である.製品に使用されるファンは吸込側が広い空間に開放された,いわゆる,半開放形軸流ファンが主流である.しかし,半開放形軸流ファンの翼入口は内部流れと外部流れが混在する非常に複雑な三次元性を有しているため,従来の軸流ファンの設計方法だけでは抜本的な高効率化や低騒音化は困難であり,ファンの新しい設計方法の開発が課題であっ...た.この課題に対応するために,ファンの高効率化に対しては,CFD(Computational fluid dynamics)と数値最適化手法を組み合わせたファンの新しい設計方法の適用が有効である.ファンの低騒音化に対しては,前進翼と翼枚数の低減が有効である.さらにCFDを用いた翼間流れ場の流動診断による損失・騒音発生メカニズムの解明が重要である.しかし,半開放形軸流ファンの翼形状の設計においてCFDと数値最適化手法を適用した事例や最適設計された翼形状の損失発生メカニズムが十分に解明されている事例はなく,その設計手法が十分に活用されているとは言えない現状にある.さらに半開放形軸流ファンに前進翼や翼枚数の低減を適用した場合の騒音発生メカニズムが十分に解明されているとは言えない現状にある.本論文は高効率・低騒音の半開放形軸流ファンの開発を目的として,高効率化のための翼形状の設計への数値最適化手法の適用と効率改善の要因分析による損失発生メカニズムの解明,低騒音化のための前進翼及び翼枚数低減における騒音低減効果の要因分析による騒音発生メカニズムの解明についてまとめたものであり,全7章から成る.本論文で対象とする半開放形軸流ファンは,情報機器の冷却に使用される小型軸流ファン,給湯器ユニットや空調機の室外機に使用されるプロペラファンとする.続きを見る
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目次 |
第1章 序論 第2章 数値最適化手法による小型軸流ファンの設計 第3章 小型軸流ファンの翼端漏れ渦の静圧上昇と静圧効率への影響 第4章 小型軸流ファンにおける前進翼と箱形ケーシングの干渉が翼通過周波数騒音に与える影響 第5章 数値最適化手法によるプロペラファンの設計 第6章 プロペラファンの翼枚数が乱流騒音に与える影響 第7章 結論
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