<博士論文>
TV-CM想起を高める表現手法の要因
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概要 | 企業は, 自社の商品をより多くの生活者に使ってもらうために, どのようなTV-CMの表現が効果的であるか常々検討を重ねている。この際に, 企業のパートナーとなってTV-CMの表現を考案するのが, 広告代理店のクリエイティブディレクターである。企業の商品を生活者に伝えるために, TV-CMをはじめ, 新聞広告, ポスター, インターネット広告, ラジオCMなど、広告全般を担当する。これらの広告が連動...して相乗効果を発揮するように, メディアの特性に応じてそれぞれの広告表現の役割を決定する。このようなクリエイティブディレクターのもとで, TV-CMの企画を立案するのが, CMプランナーである。この段階で, TV-CMの制作プロデューサーと, CMディレクターが参加する。前者は, 制作全般の責任者であり, 後者はTV-CMの表現に関する責任者である。CMディレクターは, 制作過程の全スタッフに演出意図が伝わるように演出プランを作成する。そして, 登場人物, 状況設定, ショットごとの構図, 合成作業, ナレーション, 商品の見せ方などを明確に指示して, 準備, 撮影, 仕上げの作業を進行する。各プロセスにおいて, 広告代理店のクリエイティブ担当者や, 企業の担当者の確認をとりながら最終的なTV-CMコンテンツを完成する。筆者は1978年よりTV-CM制作会社, (株)東北新社のCM企画演出部に9年間在籍し, その後フリーランスとして今日まで, 100事例を超えるCMプランニングと, 400事例を超えるTV-CMのディレクションを担当してきた。これらの実務経験を通して得たTV-CMの表現手法をより確実なものにしたいと考えて, TV-CM ディレクターを続けながら, 2008年より九州大学大学院芸術工学府の博士課程にて研究を開始した。制作過程においてCMディレクターは, 短時間提示の中で企業の情報を凝縮して生活者の印象に残る表現手法を作り出す。CMディレクターにとって, 最優先課題は, 見る人にTV-CMを後で思い出してもらう点にある。テーマは「想起」である。TV-CM の表現手法が、見る人の記憶のメカニズムにどのように捉えられているかを実験検証して, 「TV-CMを後で思い出す」ためにTV-CMの表現をどのようにすべきであるかについて明らかにしたいと考えた。続きを見る |
目次 | 序論 1.研究の背景 2.研究の目的 3.研究の方法 4.先行研究 5.TV-CM の表現効果研究における本研究の位置づけ 6.研究対象に関する基礎情報 7.研究の構成 8.本研究のフローチャート 第1章TV-CMの特徴と構成要 1.TV-CMコンテンツの特徴 2.TV-CM コンテンツの構成要素 第2章 生活者の記憶を促す表現コンセプト 1.TV-CMの表現を決定する企画過程 2.記憶 3.「ながら視聴」と選択的注意の関連性 4.TV-CM の「繰り返し表現」とリハーサルの関連性 5.TV-CM の「シンボリック表現」とコード化の関連性 6.TV-CM の「置き換え表現」とスキーマの関連性 7.TV-CM の「隠れたコンセプト」と精緻化の関連性 8.本章のまとめ 第3章 商品想起を高める表現手法の要因 1.TV-CM の表現を具体化する制作過程 2.再認実験-商品想起を高める表現手法- 3.実験結果 4.考察 5.本章のまとめ 第4章 商品ラベル映像の効果 1.TV-CMの商品関連映像の記憶 2.商品ラベルデザインの表現手法 3 .商品ラベルショットの想起実験 4.実験結果 5.考察 6. 本章のまとめ 第5章 商品想起か商品好感度か 1.TV-CMにおけるストーリー要素の研究 2.ストーリー要素の分類3.ストーリー要素に後続する商品の想起及び好感に関する実験 4.実験結果 5.考察 6.本章のまとめ 結論 1.各 章の概論 2.結論 3.商品関連要素の表現セオリー 4.ス トーリー要素と商品関連要素の連携による表現セオリー 5.本研究の総括 6.残された課題 7.おわりに 謝辞 参考 文献 引用文献 本研究において参照したTV-CM コンテンツ群 |
本文ファイル
ファイル | ファイルタイプ | サイズ | 閲覧回数 | 説明 |
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013_appendix | 1.49 MB | 748 | 資料 | |
012_reference | 567 KB | 1,364 | 文献 | |
011_acknowledgement | 408 KB | 355 | 謝辞 | |
010_conclusion | 671 KB | 642 | 結論 | |
09_chapter5 | 783 KB | 1,257 | 第5章 | |
08_chapter4 | 696 KB | 717 | 第4章 | |
07_chapter3 | 577 KB | 1,204 | 第3章 | |
06_chapter2 | 818 KB | 1,945 | 第2章 | |
05_chapter1 | 549 KB | 16,847 | 第1章 | |
04_preface | 1.50 MB | 998 | 序論 | |
03_contents | 450 KB | 608 | 目次 | |
02_introduction | 338 KB | 401 | まえがき | |
01_cover | 354 KB | 422 | 表紙 |
詳細
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授与日(学位/助成/特許) | |
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登録日 | 2013.07.08 |
更新日 | 2023.07.31 |