ヨミ |
ヤスナガ フキコ
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編者 |
花田, 俊典
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スカラベの会
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データベース名 | |
人物詳細 |
1920(大正9)年2月19日、熊本市御徒町生まれ。歌人。熊本県立第一高等女学校をへて、昭和15年、熊本県女子師範学校専攻科国文科卒。23年、胸を患い教職を辞し、入院中に歌誌「アララギ」を耽読。29年頃から、父親の安永信一郎が主宰する歌誌「椎の木」の編集にたずさわり歌作を開始。31年、「棕櫚の花」50首で第2回角川短歌賞を受賞した。第1歌集『魚愁』(有紀書房、昭37・9)を上梓し、これによって第4回熊日文学賞(熊本日日新聞社主催)を受賞。以後、歌集に『草炎』(東京美術、昭45・10)『蝶紋』(東京美術、昭52・4、限定版詩画集、昭52・8)『現代歌人文庫9 安永蕗子集』(国文社、昭53・5)『槿花譜』(書肆季節社、昭53・1)『朱泥』(東京美術、昭54・8)『藍月』(砂子屋書房、昭57・2、特装版、昭58・4)『現代短歌全集39 水の門』(短歌新聞社、昭62・10)『現代女流自選歌集 柳葉譜』(沖積舎、昭57・2)『安永蕗子作品集』(雁書館、昭59・12)『讃歌』(雁書館、昭59・12)『青湖』(不識書院、平4・11)『紅天』(砂子屋書房、平6・12)『流花伝』(短歌研究社、平8・1)など、評論随筆集に『幻視流域』(東京美術、昭47・4)『みずあかりの記』(新評論、昭54・11)『宿命の海峡』(雁書館、昭56・12)『書の歳時記』(TBSブリタニカ、昭57・9)『短歌入門・はじめのはじめ』(東京美術、昭61・10)『自選解100歌選 安永蕗子集』(牧羊社、昭62・2)『安永蕗子全歌集』(河出書房新社、平12・3)などがある。この間、現代短歌女流賞・短歌研究賞・西日本文化賞・短歌ふおーらむ賞・釈迢空賞・第八回詩歌文学館賞などを受賞した。〔参考〕野口郁子『月花の旅―安永蕗子聞書』(西日本新聞社、平9)かなしみはとめどなけれど明日はかむ足袋は火鉢の火に乾きゆく/つきぬけて空しき空と思ふとき燃え殻のごとき雪が落ちくる /朴の花白く大きく散る庭に佇ち茫々と生きねばならぬ/蘇りゆきたる痕跡のごとくして雪に地窖が開かれてゐつ/永らへて享けし孤独と思ふとき天譴のごとき白き額もつ
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関連情報 |
レコードID |
442319
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権利情報 |
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登録日 | 2013.08.16 |
更新日 | 2020.10.26 |