| ヨミ |
マツシタ リュウイチ
|
|---|---|
| 編者 |
花田, 俊典
|
|
スカラベの会
|
|
| データベース名 | |
| 人物詳細 |
1937(昭和12)年2月15日、大分県中津市の生まれ。歌人・記録作家。昭和30年、中津北高校を卒業し、母親の急死で家業の豆腐屋をつぎ、父親と二人で13年間営業した。昭和37年末頃から朝日歌壇への投稿に熱中し、また41年秋、結婚記念に全29ページの小歌集『相聞』を作成して縁戚らに配ったが、すこし残部があったので新妻の洋子が「朝日新聞」の投稿欄「ひととき」で誰かにもらってほしいと投稿したところ、たちまち800通ほどの便りが殺到し、これを新聞が大きくとりあげ(「朝日新聞」西部版、昭和42・2・15日)、また鶴原太郎が司会する地元KBCテレビの「ティータイム・ショー」に二人してゲスト出演した。当時、松下竜一は29歳。洋子は18歳の〈おさな妻〉で、松下竜一が豆腐を卸しに行く食料品店の娘だった。昭和45年、病気のため豆腐屋を廃業し、作家生活に入る。昭和47年7月に「中津の自然を守る会」を結成して事務局長をつとめ、「周防灘総合開発反対・豊前火力発電所建設反対闘争」(機関誌「草の根通信」を発行)に取り組んでいく。周防灘総合開発は数年後に中止されたが、九州電力豊前火力発電所建設反対訴訟は昭和54年8月、福岡地裁小倉支部で敗訴した。大杉栄と伊藤野枝の遺児伊藤ルイの評伝『ルイズ―父に貰いし名は』(講談社、昭57・3)で第4回講談社ノンフィクション賞を受賞した。中津市船場町在住。〈著書〉自家版『豆腐屋の四季』(昭43・12)『砦に拠る』(筑摩書房、昭52・7)『松下竜一その仕事』全30巻(河出書房新社) ⇒ 松下竜一 (西村有史氏のサイト)
|
| 関連情報 |
| レコードID |
442251
|
|---|---|
| 権利情報 |
スカラベ人名事典の人物詳細の著作権は、それぞれの執筆者に属します
|
| 登録日 | 2013.08.16 |
| 更新日 | 2020.10.26 |