| ヨミ |
ヒラヤマ フミコ
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| 編者 |
花田, 俊典
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スカラベの会
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| データベース名 | |
| 人物詳細 |
1908(明治41)年1月27日、愛媛県別子銅山の生まれ。本名・吉田テル子。作家。家庭の事情で北九州・筑豊と移り住む。嘉穂高等女学校に学び、結婚後、熊本県天草の本渡で生活、文学活動を始める。第2期「九州文学」同人。昭和17年1月号に、まず随筆「天草島について」を発表。同年7月号には評論「文学者の使命」、43年8月号には小説「冬旅」を掲載。18年11月号の「同人名簿」からは、比良山文子の名前に変わる。19年3月号の「女流作家小説特輯」では、勝野ふじ子・鶴田綾子と並んで「西下路」を発表する。22年8月「天草文学」創刊に参加する。24年「白亜紀」、25年「浜木綿」、28年「黄金部落」を経て、53年「九州作家」の創刊同人。47年6月「海容」創刊にも参加する。平成8年11月25日、下関市にて死去。生前に、詩歌集『海』(1986)、作品集『西下路』(北九州・中原澄子、1995.8)が、長女の手によって刊行されている。同書には、標題作のほか小説「袋小路」「“山家”の真実」「黒い足」「脚光」「黒を截る小窓」、随想「天草島について」など7篇、詩・短歌・俳句を収録する。【坂口博】〈其頃土地の老人たちは「九州いうところへ行くとのう、直ぐに殺されるいうぞへ。」長さ十三里の細長い岬の先の海峡の向ふに巨大に横はつてゐる国をばさながら鬼が島の如くに恐れをなしてゐたのである。〉(「西下路」)
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| 関連情報 |
| レコードID |
442198
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| 権利情報 |
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| 登録日 | 2013.08.16 |
| 更新日 | 2020.10.26 |