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マルチスケール・マルチディメンジョン・マルチモーダルイメージング : 新しい統合材料解析技術の開発と先進自動車用鋼板への適用

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概要  従来の材料評価・解析は、表面で得られる二次元(2D)情報に基づくため、破壊等の挙動を正確に把握するのは困難でした。SPring-8では、数年前にナノからマクロまでカバーするマルチスケール、3D画像を連続取得するマルチディメンジョンという特徴をもつ高エネルギー先進X線CT法(※3)が実現され、「何が、どこで、なぜ、どのように」を把握する試みがなされています。
 九州大学工学研究院の戸田裕之主幹教授...と藤原比呂助教は、京都大学工学研究科の平山恭介助教、SPring-8の竹内晃久、上椙真之両主幹研究員らと共同で、特殊な方式のX線回折(※4)技術を開発してこれを先進X線CT法に融合しました。これは、3つの計測・イメージング法を並列させて切替えながら、ただ1個の試験体を集中的に評価・分析・解析する、世界でも初めての本格的なマルチスケール・マルチディメンジョン・マルチモーダル(以下、3M)材料評価技術です。
 研究グループは、次世代自動車用鋼板であるTRIP鋼(※5)にこの技術を試用しました。TRIP鋼に外力を加えた時の材料組織変化や損傷挙動をこれまでの材料解析より飛躍的に高い精度と確度で評価しました。そして、現象を規定する材料組織学的な因子を特定すると共に、ナノ・ミクロ材料組織を積極的に制御してTRIP鋼の特性を制御できる材料設計指針を解明することができました。
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登録日 2025.04.14
更新日 2025.04.14

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