<学術雑誌論文>
日本における大学院賃金プレミアム

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概要 日本では,政府の政策によって大学院定員の拡充が行われ,その結果大学院進学者数は過去 40 年の間に 4 倍に増加した。大学院教育によって人的資本が蓄積されるのであれば,このような大学院拡充は経済成長にプラスの効果を持つと期待できる。しかし,大学院教育によってどのくらい人的資本は蓄積されるのかを知ることは容易ではない。それを知るためのおそらく最も簡単な方法は,学部卒の労働者と大学院卒の労働者の賃金を...比較することであるが,そのような賃金格差には,労働者の「自己選択」によって生じるバイアスが含まれる。そのため,本研究では,自己選択に関係の深い変数を含む,『消費生活に関するパネル調査』『ワーキングパーソン調査』『国際成人力調査』『地域の生活環境と幸福感に関するアンケート』の 4 つ調査から得られたデータを用いて,大学院賃金プレミアムを推定した。追加で回帰式に含められた変数は,労働者の学部での専攻,卒業した大学の種類(国公立/私立)とランク,認知能力指標,および両親の教育レベルである。分析の結果,これらの要因は,推定された大学院賃金プレミアムのうち,男性で最大 34.4%,女性で最大 26.2%程度を説明するが,これらの要因を考慮しても大学院賃金プレミアムは正で有意であった。推定された大学院賃金プレミアムは,男性で 14.7%~23.7%,女性で13.5%~26.4%ほどであった。続きを見る
目次 Ⅰ はじめに
Ⅱ 背景と先行研究
Ⅲ データ
Ⅳ 推定方法
Ⅴ 推定結果
Ⅵ 結 論

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登録日 2025.03.19
更新日 2025.03.26