<紀要論文>
九州地方の人口移動と出生行動 : 「子縁コミュニティ」の研究に向けて

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概要 出生率には地域的な差異があることが知られているが、その背後には、地域社会が子を産み育てることをエンカレッジする方向に機能しているかどうかの違いがあると考えられる。本稿では、子を産み育てることを地域社会(子縁コミュニティ)の観点から論じる際の基礎となるデータを整理することを目指す。第一に、子縁形成の外的条件となる人口動態を九州地方と東北地方とで比較した。その結果、九州地方と東北地方とでは、人口移動の...面で地方中枢都市の機能に差がみられることが示された。第二に、出生に及ぼす現住地/出生地の効果を探ると、九州地方に「生まれたこと」ではなく「住んでいる」ことが出生力に影響を及ぼしていた。この結果は、九州地方に住むことによって有する意識や地域社会のあり様を探る必要を示している。これらを今後探求することにより、子を産み育てやすいコミュニティの手がかりを得たい。それは結果として、九州地方の高い出生力を説明することにも繋がるだろう。続きを見る
目次 1 はじめに
2 九州地方の人口移動について― 東北地方との比較から
 2.1 歴史と特徴
 2.2 人口のダム機能― 福岡という都市
 2.3 九州地方の人口移動
 2.4 東北地方の人口移動
3 出生をめぐって
4 まとめ

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登録日 2024.09.26
更新日 2024.12.02

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