<紀要論文>
講義後の話し合いは知識の転移を促し、批判的に講義を聞く態度を強化したのか
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概要 | 本稿は、4日間の集中講義の最後にまとめの活動として行ったグループでの話し合いが、講義で学んだ専門知識の活用(知識の転移)や学生たちの講義を聞く態度の変化(態度・方略の転移)につながっていたのかを調査したものである。筆者は、近年「学習者の批判的思考を促す授業のデザイン」をテーマに実践研究をしており、留学生対象のコンテントベースの日本語授業と学部生対象の集中講義で、講義後の質問作成を意識させ、実際に質...問を書かせることで、学生たちの講義を聞く態度を変えさせようと試みてきた(小山 2014, 2015, 2018)。その結果、いずれの調査においても、事後の平均値が事前のそれを有意に上回り、学生たちが批判的に思考しながら講義を聞くようになっていたことが示されたのだが、学生たちの新たな学習方略として根づいたと言えるのかどうかについてはまだ検証できていない。また、集中講義で学んだ理論や専門的知識を学生たちが自身の外国語学習の振り返りや教育実習の場で活用できていたのかも未解明である。本稿では2017年度の集中講義でこの2点について実態調査を行ったのだが、期待したような結果は得られなかった。そこで翌2018年度は、道田(2011)や丸野他(2001)らの知見に基づき、グループとしての到達目標を設定した収束的な話し合い活動をさせ、その効果を再度検証することにした。続きを見る |
目次 | 1 .問題の背景と調査の目的 2 .集中講義「第二言語習得論」 3 .実態調査 4 .話し合い活動 5 .本調査 6 .今後の課題 |
詳細
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登録日 | 2022.05.06 |
更新日 | 2023.08.18 |