<紀要論文>
桜島火山のマグマの組成変化とマグマ溜りの上昇

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概要 Both the bulk and groundmass chemical compositions of the lavas and bombs from the Sakura-jima volcano in historic times, show that the Sakura-jima magma decreased successively in the acidity througho...ut historic times. On the basis of consideration of the change of petrological character of the effused magma, with other geological and geophysical evidences of the eruptive activity, it became more reasonable to conclude that the magma chamber of the Sakura-jima volcano have moved upwards throughout historic times (TANEDA, 1961, 1975)
1) 桜島火山の最新の活動期(1955~現在)の初生噴出物(火山弾類)の化学組成(Bulk) を明らかにし桜島の初生噴出物が文明・安永・大正・昭和(1946) へと順次塩基性を増してきたことを示した.
2) ついで文明・安永・大正(I).昭和の各熔岩と最新期の火山弾類についてEPMAにより石基の化学組成を明らかにした結果, Bulkで認められた上記の傾向が一層明瞭になった.
3) このように初生噴出物のBulkと石基の組成の検討によって,有史時代を通じて各活動期毎に活動源であるマグマが順次塩基性になってきたことが確かさを増したわけである.それは筆者の活動期毎にマグマ溜りが上昇したとする考え(TANEDA, 1961) の根拠の1つとして重要な意味がある.
4) その形態は未詳であるが, “マグマ溜り’'が存在し,そこでマグマの分化作用が進んである段階で噴火を起こすに到ると考えることの妥当性が増したと考えられるが, これは噴火の機構考察に寄与する重要問題である.終りに,化学分析の労をとられた表記の諸氏に深い感謝の意を表する.図表の多くは岩淵研究補助員の協力になる. なおこの研究に要した費用の一部はGDP経費によった.
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登録日 2021.11.01
更新日 2022.06.20

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