<紀要論文>
間接受け身と自動詞の関係に関する一考察
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概要 | 日本語の間接受身は自動詞においても成り立つ日本語の特有の表現とされているが,すべての自動詞において成り立つ訳ではない。したがって, 日本語学習者にとってはどんな場面でどんな自動詞が間接受身になり得るかを理解することは大変困難である。そこで,本稿では日本語教育の観点においてどんな自動詞が間接受身を作るか,また間接受身を作らない動詞にはどんな動詞があるかを明らかにして,間接受身の成否によって新たな自動...詞の分類を行った。まず,間接受身も直接受身も作らない動詞を三上は「所動詞」と呼んで7語の例をあげたが,ここでは54語の「所動詞」の例をあげて,「所動詞」の性格を明らかにした。そして,自動詞の中でも間接受身の成否と動詞の表す意味によってさらに自動詞を「間接受身文としてよく使われる動詞」「中間的な動詞」「間接受身文としてあまり使われない動詞」に分けた。また,直接受身と間接受身の両方が成り立つ動詞を「自動詞と他動詞の両方に使われる動詞」としている。このように,日本語教育の観点から間接受身の成否による自動詞の分類の試みは日本語学習者の間接受身の習得において大いに役立つものであると思われる。続きを見る |
目次 | 0. はじめに 1. 所動詞とは何か 2. 動詞の分類 3. 間接受身と自動詞との関係 4. 結論 |
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登録日 | 2021.10.14 |
更新日 | 2021.12.13 |