<紀要論文>
マルクスの流通手段論 : 資本論・1巻3章2節
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概要 | 『資本論』第1巻第1篇「商品と貨幣」第3章「貨幣または商品流通」第2節「流通手段」におけるマルクスの流通手段論は,商品経済の事実とその事実を映し出す論理において,鋭く的確な理解を示した部分と限定的で片面的な理解に留まった部分とを合わせ持っている。しかも,この後者の部分に基づいて形成された「流通必要貨幣量」の概念が,学界における通説としての位置を占めるに至っている。第2節「流通手段」を冷静に分析する...ことを通して,限定的で片面的な理解に留まった部分を指摘し,いわゆる「流通必要貨幣量の概念」についてその限定性片面性を明かにし,流通手段論の本来的方向を探索したいと考える。筆者は「マルクスと信用創造論」(九州大学教養部『社会科学論集』第34号=最終号, 1994年所収)において同一趣旨の議論の一端を示したことがある。しかしそこでは主題である信用創造論との関係上,流通手段については部分的取り扱いしかできなかった。本稿においては,論点を流通手段論に絞ったより集約的な検討を通じて、マルクス自身の言葉によってマルクスの弱点が平明に理解されるような叙述を試みたい。合わせて参照文献について補足を加える必要もある。続きを見る |
目次 | (一)問題の状況と課題設定 (1)誰でも知っている事実 (2)マルクスの弱点の核心 (二)マルクス説の論理構造 (1)マルクスの弱点の例解 (2)商品の命を懸けた飛躍 (3)商品の販売可能の仮定 (三)マルクス説の克服方向 (四)一応の結論と残る課題 |
詳細
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登録日 | 2021.10.14 |
更新日 | 2022.02.18 |