<紀要論文>
Why PHR service providers should establish internal firewalls
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概要 | 日本に限らず,グローバルに,Personal Health Records (PHR) が普及していくきざしがみられる。もっとも,PHR がしばしば私企業によって提供されることや,当該私企業が PHR から得られた医療情報及び健康情報を匿名化等の加工を施して外部に販売するであろうことを考えると,PHR内の個人情報が流出するリスクを抑制し,また,PHRの利用者(患者及び未病者)のPHR に対する不安...を軽減する必要があると思われる。その手段として,PHR 提供企業内部で,個人情報が蓄積されるPHR提供部門と,そこから得られた情報を外部に販売する部門との間にファイアウォール(情報隔壁)を設けることが考えられる。本検討は,ファイアウォールの設置が有意義であると思われる理由を,社会ネットワーク・モデルを使うことで説明することを試みた。結果は,ファイアウォール設置により,PHRをめぐる社会ネットワークがより密になっていく傾向を示す指標である transitivityが顕著に低下することを示しており,このことによれば,ファイアウォールの設置が単なる “ 気分” 以上の実質的な意味がある可能性が示唆されている。もっとも,用いたモデルには,本文に記した,複数の不完全さを含んでいるため,この示唆の妥当性も,また,限定的であることに留意する必要がある。続きを見る |
目次 | Ⅰ .How Personal Health Records (“PHR”) promote efficient and effective medical care and the healthcare of citizens II .Possible but Material Concern of Subscribers of PHR Services III.Discussion using Network Models VI.Remaining Issues Attachment I The code to implement the Model (n = 64, k = 32) |
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登録日 | 2021.08.18 |
更新日 | 2021.08.19 |