<紀要論文>
マレーシアの3民族語小学校における学校文化の比較研究方法論の吟味
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概要 | 本論文は、未発表の博士論文「マレーシアの3民族語小学校における学校文化の比較研究」の方法論を形成するものである。本研究の目的は、3つのタイプの公立小学校(マレー語、中国語、タミル語を教授言語とする学校)における教育の目的の価値体系と文化的理解が、どの程度類似しており、相互に適合しているか、もしくは類似しておらず、相容れない可能性があるのかを明らかにすることである。この民族誌研究で使用されている手法...は、J. トービンらによる「ビデオを媒介とするマルチボーカルエスノグラフィー」(Tobin et al., 1989; 2009)を基にしている。まず、文化的に異なる3つの小学校での活動をビデオで記録し、各々20分間のビデオに編集した。これらのビデオは3つの学校コミュニティのメンバーに提示される。このフォーカスグループセッションで彼らが見たものについてコメントやフィードバックをしたものを収集する。これによって、3つの異なるエスニックグループすべてが同じ一連のビデオについての議論に参与するような、ビデオを媒介とする教師の対話が生まれる。この手法は彼らの経験、見解、思考を明らかにするために参加者の間で議論を促すことに焦点を当てており、それは調査者が「暗黙の思考」(Adair and Kurban、2019:2)を可視化するのに役立つ。本論文では、この研究で使用された方法論について考察する。ビデオを媒介とするマルチボーカルエスノグラフィーの起源と用法、その長所と短所、本研究の性質とコンテキストへの手法の適応、場所の選択とデータ収集、倫理的な考慮と限界について議論する。続きを見る |
目次 | Introduction Approaching the research question Methodology Origins of Tobin’s ‘video-cued multivocal ethnography’ Strength and Weaknesses of video-cued multivocal ethnography in the field of education Data Collection Process and Site Selection Ethical Considerations Limitations of the study Conclusion |
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登録日 | 2021.05.24 |
更新日 | 2021.05.24 |