<紀要論文>
The Music Dictation of Norman McLaren's Animated Piece Synchromy

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概要 ノーマン・マクラレン(1914-1987)は、映像表現の分野で世界的先端の一翼を担う、カナダ国立映画制作庁アニメーション部門の専属映像作家で、同庁がまだ創成期であった1930年代から約半世紀にわたって指導的な役割を果たした[l]。《シンクロミー〉は、画面を11本の短冊に区切り、マクラレン自身の作曲による7分間の音楽に同調する波形をこの短冊上に提示しつづけるという、きわめて抽象的な構想から成るが、彼...の最後のアニメーション作品であることから、アートアニメーシヨン史においても重要な位置を占めている。ところが、この作品への言及頻度に比べて、個別研究は乏しい。内容も、画面に用いられた色彩表現の多様さのサンフ。ル化[3]や、音高・音強と画面上の波形との関係概観[5]に留まっている。そして、7分間の映像表現を通じて鑑賞者が体験するべく組み立てられた作品内容、即ち、作品内時間における楽曲の発展性や画面構成の発展性や、両者の関係が作り出す美的経験については全く考察されてこなかったのである。こうした研究状況に陥った一因は、《シンクロミー》の楽譜が現存しない点にあるだろう。映像作家であるマクラレン自身が作曲の筆をとった上、作品の基礎構造が音楽と映像の緊密な同調関係である以上、本作について詳述するために楽曲を詳細に把握する必要があるのは明白だが、そのための基本資料が欠けていたのである。こうした状況をふまえ、〈シンクロミー》のサウンドトラックを聴音・採譜したのが本資料である。楽曲を楽譜として資料化することで、この映像作品を分析するための基礎資料を提示したい。続きを見る
目次 1. The Necessity of the Music Dictation of Synchromy
2. The Animated Sound in Synchromy and Its Dictation
3. Description of the Moving Image

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登録日 2020.04.08
更新日 2023.06.21

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